作業服には様々な種類があり、その中でも防寒着は気温の低い環境では欠かせません。防寒着は暖かく着用できるのに加え、防水加工や撥水加工が施されています。水で濡れたり汚れることもある防寒着の作業服では、作業に合わせた加工が行われていることが大切です。防水加工が施されている作業服は、一般的に生地の裏面に防水素材が使われています。

縫い目なども隙間なく覆われているので、水の侵入を防ぎ雨天でも問題なく着用できるのが特徴です。比較的高価な場合が多いですが、効果が長持ちし水を通さないことで濡れるストレスも軽減できます。しかし、吸水すると重くなり機動性が落ちる可能性があり、透湿性に優れる作業着でないと蒸れやすいデメリットもあります。撥水加工は、生地の表面に撥水剤を用い、繊維を包み込ませて水を通さない構造です。

防寒着の作業着に付着した水滴は、玉状になって弾かせることができ、生地に隙間が残っているため通気性が良好です。水を吸ってもあまり重くならないので、体への負担が少ないのもメリットです。ただし、使用したり洗濯を繰り返すことで撥水加工が落ちてしまうので、徐々に撥水性能が低下します。建設現場や農作業など、屋外での作業を中心に行う場合、防水加工のある防寒着が最適です。

一方、運送業や配達、営業など屋外の作業だけでなない作業の場合、撥水機能のある作業服で十分機能します。工場内などで寒いけれど濡れることがない作業現場では、防水や撥水機能にこだわる必要はありません。